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自覚的運動強度 [コーチ業]

【本Blogはアーカイヴです。新情報は…『自覚的運動強度』 「新・コーチの気まぐれ研究日誌」でよろしくご愛読下さいm(_ _)m】

自覚的運動強度(Rate of Percieved Exertion)RPE は、スウェーデンの心理学者ボルグが、運動者が自覚的に感じる運動強度から生理的な身体の状態、すなわち酸素摂取量、心拍数、換気量、乳酸濃度などを相関的に位置づけたものである。このスケールは、特に心理的側面から運動強度を生理的運動強度および物理的運動強度に対応させるために考えたものである。この方法は、直接的な運動強度(エネルギー)および生理的運動強度(Heart Rate, Vo2) と正比例の関係にあるということによって、運動強度を推定する方法である。

ボルグによれば、自覚的に感じる運動強度を7段階に分割し、各段階からハートレートを推定するものである。スケールの一段階は10倍すると大体のハートレートになる(15Hardなら150拍)この方法は自覚的におのおのが感じる運動強度からハートレートを推定し、ハートレート自体が最大酸素摂取量の推定に直接正比例で関係することから、ハートから最大酸素摂取量の何%に相当するかを推定できる。ボルグスケールによれば、12~13の運動強度はハートレート表示によると約60%に相当する運動強度であって、16ではハートレート表示の90%に相当する運動強度となる。この方法における運動強度は個々人で簡単に強度の調節ができるため、危険度も少なく運動強度の調整範囲も簡単であるために、比較的容易に適切な運動量が設定できる。したがって、自覚的運動強度から考えたトレーニング強度の目安は、12~16の間で計画すれば、「ややきつい」から「きつい」と感じる間で運動することができる。これは、ハートレートに直せば一分間あたり120から160の範囲のトレーニングとなる。

RPEはもともとは持久的運動における強度の設定に用いられることが多かった。しかし近年ではレジスタンストレーニングの運動強度の設定にも応用できるとして研究と実践がすすめられている。


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